2025/10/28 16:22

“癒し”や“スピリチュアル”という言葉の奥に、
もう少し現実的で、美しい感性があるのかもしれない。


忙しさの合間にふと立ち止まり、
「自分を大切にするって、どういうことだろう」と考える——
そんな瞬間に、クリスタルは静かに寄り添ってくれる存在だ。


CRYSTAL PHARMACYでは、
多様な表現者やオピニオンリーダーたちが、
それぞれの「わたし流クリスタルとの向き合い方」を語ります。


第一回は、マーケティングリサーチの仕事をしながら双子を育てる母、MAYさん。
彼女の言葉には、現実を生きる人の“芯のある優しさ”が宿っています。
我慢せず、無理せず、正解を求めすぎない——
その軽やかな哲学が、
“セルフラブ”という言葉に新しい輪郭を与えてくれます。


「明るいことだけを話す人にはなりたくない」

— ポジティブの向こう側にある、思考の深さ。


「フォロワーを増やすためのポジティブさよりも、
  ちゃんと“考えている人”として見られたい。
  人の深みが見える投稿がしたいんです。」


  SNSに並ぶ軽やかな言葉の中で、
  彼女の投稿は、まっすぐで現実的。

  ポジティブでもネガティブでもない言葉が、不思議と心に響く。

「頑張ってます」とも「しんどいです」とも言わない。
  そのバランスの中に、MAYさんらしい正直さがある。


地続きにある、わたしの人生

変化よりも、つながりを信じて生きる。


彼女の人生には、劇的な転機はない。
出産も、仕事も、発信も、すべてがゆるやかに地続きでつながっている。


「子どもを産んだから変わった、という感覚があんまりなくて。
  全部“つづき”なんですよね。」


 どの瞬間も、過去を切り取ることなく今につながっている。
それは、無理をせず、頑張りすぎない生き方そのものだ。



我慢しないこと。それが、セルフケア。

心の平穏は“抑える”ことではなく、“流す”こと。


「そもそも“我慢しよう”と思うことが、あまりないんです。
  感情を抑え込むよりも、受け止めて流す。
  人に過度な期待をしない。それだけでずいぶん楽になるんですよ。」


 特別な習慣やご褒美ではなく、
思考の姿勢そのものが“自分を大切にすること”につながっている。


「自分が子どもの頃にされて嫌だったことは、絶対にしない。
それが私の中でいちばんの“倫理”なんです。」

できる人に頼る、という美学

“自分でやる”より、“物語に敬意を払う”。


「人の努力に、ちゃんとお金と敬意を払いたいと思っていて。」
  MAYさんはそう言って、少し考え込むように続けた。


「写真やデザインって、“自分でもできる”って思う人が多いけど、
  本当にプロに頼んだほうが全然違う。

  できる人の努力を認めたほうが、良いところにたどり着けると思うんです。」


  彼女は“結果”だけでなく、“そこに至る過程”に価値を見ている。
  その話題の流れで、CRYSTAL PHARMACYについてもこう語ってくれた。


 「オーナーのMutsumi Leeさんが、海外まで買い付けに行って、
 一つひとつのクリスタルと向き合って選んでいることを知って、
 そこに敬意を払いたいと思いました。
 “ただの石”じゃなくて、
 その人がかけた時間や物語ごと買っている感覚なんです。」


   “できる人に頼る”という言葉の奥にあるのは、
  “努力の背景にある物語を信じる”という姿勢。
  その感性こそが、彼女の現実的な強さを形づくっている。


後半へ続く


MAY

1990年、東京生まれ東京育ち。大学でメディアとデザインについて学び、デザイナーに。コミュニケーションデザインの重要性に気づき、現在はマーケティングリサーチの道へ。双子の男の子を育てながら、SNSでジャンルに捉われないライフスタイル全般の発信を行う。