2025/05/07 18:25

すべては、波。


光も、音も、人も、宇宙も、波でできている。

波は、押し寄せて、引いていく。上がって、下がる。


 仕事も、人間関係も、人生も、波がある。 

上手く行ったと思ってそのまま突き進むと、突然壁が立ちはだかる。

いくら押したところで、壁は破れない。

押して押して、疲れ切って、自分はダメなんだと、思い込む。

すると、波は消えてしまう。


押したら、引く。

引くのも波。 

引くことも、勇気と知恵を必要とするんだと、やっとわかりはじめてきたこの頃です。

むしろ、引くことのほうが難しい。覚悟がいる。


 一歩踏み出す勇気がないと相談されることが多いけれど、深く紐解くと、

引くことができるかどうかが不安で、押すことができない人が多いんじゃないだろうか?


うまくいかない時にどうしたらいいかわからず不安で、踏み出せない。

一度押したらそのままずっと、進み続けなければ行けないのではと怯んでしまうのではないだろうか。


どんな成功者も、人生ずっと、押し続けている人はいない。

少なくとも私は知らない。

進み続けているように見える人ほど、

引くことにも慣れている。

小さく、細かく、引くことができれば、

押す波もすぐ戻る。


波に乗る、というのは、そういうことなのだろう。

引く波にどう乗れるかが、実はとても大切な気がする。


そんな風に思っても、

進むことにも、引くことにも戸惑うこともある。

だから、小さな儀式を、自分に許してみる。


夜ふかししながらお菓子を食べたり、

片付けや明日の準備は手放してみたり、

ちゃんとしない自分を、可愛がってみる。


そして、静かに深呼吸をして、

お気に入りのクリスタルを手にとる。 

ロープインセンスに火を灯し、

ゆっくり立ちのぼる煙に、

今の自分をそっと溶かしていく。 


少し立ち止まり、ただ、自分を抱きしめる時間を持つだけで、

波はまた、自分自身のリズムで、静かに動きはじめるから。 



 ▼自分の波に還るための、小さな道具たち